練習や試合の後、「なんであそこでミスしたんだろう…」「また同じ失敗をした…」「もっと頑張れたのに…」と自分を責めてしまう選手は少なくありません。皆さんもそんなふうに“できなかったこと”ばかり思い出していませんか?私の現役時代はまさにこれで、ダメなところにばかり目を向けてしまっていました。
でも、それは気持ちが弱いからとかネガティブな性格だからとかではなく、人の脳が「失敗」や「危険」を強く覚えるようにできているからなのです。つまり、次に同じミスをしないようにするための“防衛反応”のようなもの。
しかし、実は“反省”ばかりに意識が向いていると、「なぜできなかったのか」という過去にとらわれてしまい、自分を責めることにエネルギーを使ってしまうことになります。それでは次のチャレンジへのエネルギーが奪われてしまいますよね。大切なのは“反省”よりも“改善”に目を向けること。“できなかったこと”を見つけた時に「じゃあ次はどうする?」と考えることです。
例えば、
「集中できなかった」→「試合前にルーティンを取り入れてみよう」
「緊張した」→「緊張してもやれる方法を考えよう」
「スタートが遅れた」→「試合前の集中方法を変えてみよう」
「最後で力が抜けた」→「ペース配分を意識して練習してみよう」
といったように“どうすれば次にうまくいくか”を考える思考に切り替えるのです。
失敗の原因を探すより、未来に向けてできることにフォーカスする。この習慣こそがメンタルを前向きにし、成長を加速させるカギになります。未来を創るのは過去を悔やむ時間ではなく“次に向けて動き出す時間”なのです。
そしてもう一つ大事なこと。「できなかったこと」だけじゃなく、「できたこと」「前より良くなったこと」にも目を向けることです。小さな“できた”を見つけていくことで自信が少しずつ積み重なり、気持ちも前向きになります。
“まだできない”ことは“これからできるようになる”ことと捉えて、「できなかった自分」ではなく「次に挑む自分」を見てみてください。
